「ピラール」とはスペイン語で柱という意味で、この名はローマ時代(西暦40年)、当地で布教していた聖ヤコブの目の前の柱に、聖母マリアが現れたという言い伝えに由来します。この奇跡を記念して建立された大聖堂には「聖母ピラール像」が奉られ、サラゴサのみならずスペイン全土の守護聖母として崇められています。
ピラール祭では数多くのイベントが行われます。なかでもこの祭りの一番の見どころは、聖母ピラールへの「献花式」です。ピラール広場に設けられた仮設祭壇には聖母ピラール像が安置され、そこに大勢の人々が花を手向けるという儀式です。このほかにも、聖母に果物を授ける「献果式」や、ガラス製のランタンなどを手に「ガラスの宗教行列」などがあります。特に子供達の人気を集めているのが、中世から伝わる街中に現れる「巨人」(ヒガンテ)と 「頭でっかち」(カベスードス)です。時に見物客に近づいてくるその愉快な「頭でっかち」の姿に、子供達の視線は釘付けになります。
これらの伝統的なメインイベントのほかに、花火大会やアラゴン州特産品市をはじめ、音楽ホールでのクラシック音楽コンサートなど、祭りと平行してたくさんのイベントが繰り広げられます。なかでも、アラゴン地方の民族舞踊「ホタ」のコンクールは人気の的です。また、このピラ-ル祭をもってスペインの闘牛のシーズンは閉幕し、いよいよ本格的な冬の訪れを迎えます 。
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