5月。
なんて、あたたかい月。
ですが日本語には五月病という言葉があります。
しかし、私にとって5月という月は、季節の産声を一番つよく感じる月なんです。
私がとくに5月を愛するきっかけになったのは、薔薇のガーデニングを始めたことです。
我が家には現在90株以上の薔薇がいます。
最初はバルコニーで1株から育て始め、気がついたらどんどん増えていきました。
薔薇は一般的に育てるのが難しい花として有名ですよね。
確かに!
薔薇はむずかしい。
性格で例えるならお嬢様。
気が強い美しきお嬢様。
でも、花全般にいえることですが、愛情を注げば注いだ分だけ、花は咲く姿で愛情に答えてくれる。
薔薇の場合もそうです。
真心をこめて水やりや肥料を与えると、薔薇たちは多くの蕾をつけ、艶のある葉で愛情をしめしてくれます。まさに、ツンデレな可愛いお嬢様。
そんな可愛いお嬢様がいまでは我が家の一員。
おかげさまで、個人的な感覚ではありますが、今では90株の妹ができ、毎日があたふたです。
そんな、薔薇、妹たちの晴れ姿が見られるのが、5月。薔薇の見頃は5月あたまから半ば。
一気に咲く薔薇は虹のよう。それぞれに個性があり、表情がことなります。
可憐な表情の薔薇があれば、凛々しい薔薇もいます。
ちなみに、
香りを楽しむときは、
朝方が一番いいですよ。
また、ひとつひとつの性格も違うからこそ、育てる楽しさがあります。適当にすれば、薔薇はすぐにスネてしまうので、ちゃんと1株ずつ丁寧に接するのが大事なんで
す。
大学受験ではないですが、
個人的には1年頑張った結果が5月に咲く薔薇でわかるので手抜きは出来ません。
そんな、大変ではありますがドキドキの5月が大好き。
今年も美しく咲いてくれました。
香り豊かなサヘルガーデンには、近所の方々もよく遊びに来てくれます。
あるお母さんから、
「この薔薇たちをみるために、毎日、ここを散歩してるのよ。元気をくれるの。来年が待ち遠しいわ」
と声をかけて頂いたときに、すごくすごく嬉しかった。
いつのまにか、
自分のためだけでなく、
ガーデニングは他の人も幸せにする力がある。
薔薇をみて病む人はいない。
薔薇は愛を注ぐ花であり、
注いだ分だけ愛をくれる
人間らしい心をもった花。
だからね、五月病。
じゃなく、5月は愛ノ月。
そんなふうに輪が広がる事を願っています。
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