インタビュー

U字工事

栃木弁で繰り出す軽快な漫才が人気のU字工事さん。実はマグネシウムなど の製造、加工等を行う工場で約10年間勤務していた経歴を持っています。2人のタイムカードはいまだその工場内に残されているとか。
お2人に、中小企業・町工場の魅力をお伺いしました。(以下敬称略)

U字工事 U字工事(ゆうじこうじ)
【プロフィール】
福田薫(左・ツッコミ)益子卓郎(右・ボケ)
栃木県出身で、地元に絡めたネタや田舎あるあるにちなん だネタが得意。代表的なギャグは福田が「ちゃんと謝れ!」 と言ったの後に益子が返す「ごめんねごめんね~!」

応募のきっかけ、「町工場」を選んだ理由はなんですか?

益子卓郎さん益子:マンションに入っていたチラシ に〝初心者でもできます〟と書かれた求人票が掲載されていたんです。徒歩5分で行けるくらい近所で「よっしゃコレだ」と何のイメージもなく。電話したら、『いつなら面接に来られる?』「いつでも 行けます!」『じゃあ今から』で、10分後には面接に行って、30分後には作業着を着て仕事を始めていました。
福田:僕は務めていたコンビニが潰れて仕事を探している頃に益子に「来てみるか?」って誘われました。それで面接を受けたら「益子ちゃんの友達なら大丈夫!」って即採用。益子が入社して1カ月くらいだったので、1カ月でどんだけ信用されてんだって思いました(笑)。

TVでもお馴染みですが、彼らが主にやっていたのは「バリ取り」(製品の凹凸部分を削り滑らかにすること)。実際どのような職場だったんですか?

福田薫さん益子:1つの仕事をずっとするのって俺得意なんですよ。だからレーンに乗ってくる製品を流れ作業でやるのはあんまり苦にならなかったですね。大変ですけど。
福田:僕は飽きっぽいんで、最初は3時間くらいでした。職場は1Fに機械が置いてあって、2Fが仕上げするフロア。僕たちは普段は2Fにいました。3Fは社長の住居です。
 定年退職したような人からおじさん、外国の人、パートのおばさんまで色々な人がいましたが、若い人が少なくて。たまに若い女の人とか面接に来ると、前日からみんな楽しみにしちゃうんです。「来るらしいぞ」「若いらしいぞ」「10時から来るって」って。それで面接に来たらみんな気にして見てる(笑)。やっぱ若い女性がいると雰囲気、変わりますから。
益子:それでみんな惚れちゃったりね(笑)。
福田:仕事はいろいろやったんですが、「バリ取り」ですね。削るので粉塵がすごいんですよ! 仕事終わった後コンプレッサーで空気を浴びるんですが、ぶわーって粉が舞います。家帰って「イテ」と思ったら破片だったり。
益子:痰はいたり、鼻かんだりすると真っ黒なんですよ。でも日々成長を感じました。初めは「(腕の力を使うので)力付いてきたな」とか、受注の責任者になるとメンバーを見て「今日はこれくらいの数いけるな」とか。
 面接官もやりました。実際に簡単な作業をやってもらったり、ネジの数を数えてもらったりするんです。単純作業ですが、けっこう分かりますよ。

社長との思い出を語ってくれるU字工事さん。

益子:俺は23時くらいまで工場にいました。もう仕事の合間に大学行く、みたいな感じになってましたから。
 でも仕事が無いときってあるじゃないですか。「(受注がなくて)大丈夫か」みたいな、1人が半日で出来るような仕事を5人でゆっくり1日かけてやるような。でも社長は「それでもいい」って言うんですね。そういう時こそ掃除したり、アイデア出ししたりしろって。
福田:僕けっこう任されたりするの好きなんですが、社長が「やってみろ」「任せる」って言ってくれる人で、いろいろやりました。ソフトボール部作って市内の大会に出たり、プラモ部作ったり、飲み会の幹事やったり。
 あと弁当を工場で取っていたんですが、皆マズイマズイ言うけど変えないんですね。そこで「弁当を変えよう!」って5社くらいに電話して、皆で試食会をして弁当を変えたりしました。
益子:昨年末にスケジュールが空いていたんで忘年会に行ったら、ペルー人が3人で幹事やってるんですよ。店の予約して、サービスのから揚げ付けてもらって、ビンゴ大会の景品用意して。で、最初の言葉も言う。国籍にとらわれず、任せられる人には任せてくれる社長なんです。
福田:社長は夢を持つ事、夢を持っている人が好きなんです。
 楽しみとして1、2年に1回社員旅行があったんですが、「今年は沖縄だ」と飲みながら言っていて、無理だろうと思っていたら本当に沖縄でした。「次はニューヨークだ」と言ったのは叶えられませんでしたけど(笑)。
益子:有言実行の人で、尊敬できる人です。いつまでに何個納品するぞって言ったら夜通しでもやって完成させちゃう。俺たちも社長がやってるから、じゃあやるかって感じになる。
 技術もすごいんです。普段はプログラムの方にいる社長も間に合わないときは「俺もやるよ」って言ってバリ取り一緒にするんですけど、めっちゃ早いんですよ。

家族のようなつながりがあった。

U字工事福田:一緒に働いた仲間はいまだに繋がっています。年賀状くれたり、結婚式に来てくれたり。
益子:毎週金曜は会社でホットプレート出して飲み会でした。社長がカレー好きで、外国人のカレーパーティーもよくやりました。日本のインディアンカレーやタイカレーは日本人好みにしてあるんですよ。本物のスリランカカレーはラー油の肉付け。しかも量ハンパない(笑)。
福田:M-1の準決勝まで出た時も社長や仲のいい仲間が内緒で観に来てくれました。「ネットでチケット取ったんだよ」って舞台が終わった後電話くれて、あとは皆で飲み会です。
益子:仲が良かった、家族みたいな付き合いだったっていうのが、いいところでした。

就職活動に臨む学生のみなさんに一言お願いします。

益子:小さい会社で頑張って、大きい会社を一泡吹かせてみろ!
福田:大きい企業で縮こまってるより、小さい企業で暴れた方が面白いです!

U字工事 責任編集[ニッポン再発見 愛すべき田舎あるある」 U字工事 責任編集
「ニッポン再発見 愛すべき田舎あるある」
「40歳になっても若い衆あつかいされる」「上京したとき引っ越した隣の部屋に米を持って挨拶に行く」など話のネタにもなる都会にはない、驚きの習慣、まさかの風習、奇妙な風景を紹介。

 

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