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メトロガイド>サヘル・ローズのコトダマ日詩 vol.17


サヘル・ローズのコトダマ日詩

もう食欲の秋が到来。私自身も20代最後の月。

脂ののった美味しい30代へと。
そう信じています。
様々な経験をしてきた、20代。
どれもかけがえのない宝物です。
嬉しかったことも
悔しかったことも
憤りを感じたことも
伝えたいことが伝わらなくて
寄り道も沢山した20代。


ですが、叶った願いもたくさん。
素晴らしい出会いもしました。
番組で出会えた方々
舞台で共演した先輩方
同志との出会い

すべてが私の大事な骨組み。

秋は紅葉が美しい。
紅葉のような歳の重ね方をしたい。
紅葉は枯れていく道中で
燃えるように真っ赤な衣替えをして
そして、静かに散っていく。

奥ゆかし美。
まさに日本の美しい景色。

そう、秋は本当に妖艶な季節。
イランの秋も美しいですが
日本ほど楽しみはないかもしれません。




食欲の秋
読書の秋
芸術の秋

秋だけに、飽きのない季節。

イランでの食欲の秋といえば、ザクロ
そして読書に関しては、すべての季節です。
イランの国民は本が大好きです。
本屋さんはたくさんありますし、
読書は小さい時からします。
それが影響してなのかはわかりませんが、
ポエムや詩人が多くいます。
世界的に有名な方もいるのです。

こんな面白いニュースもありました。

比較的軽い犯罪を犯した者に、「本を読む」ことを罰として言い渡している裁判官が
イランにいる。イラン北東部の都市ゴンバッド・エ・カブスのNaqizadeh裁判官。
「本を読む」という刑罰は、イランの法律にはもちろんないのです。ですがイランの
最近の法改正で、罪の軽い者への刑罰の内容を裁判官の裁量で変更できるようになっ
たのです。5冊の本を自費で購入して、読み、要約文を書いて裁判所に提出しなけれ
ばなりません。条件としてその中には、イスラム教の聖典であるコーランに関する本
があることです。
また、本であれば何でも良いわけではなく、裁判所がリストアップした本の中から選
ぶのも条件なんですよ。っと賛否両論はありますが…

これは違った形での読書ですが、基本的に読書は学びの宝庫だと私は思います。

私のオススメの一冊は最近読みました、
ミヒャエル・エンデ 作
『モモ』という一冊です。

都会の街はずれに住み着いた不思議な少女モモ。心優しい街の友人たちと暖かな交流 を重ねていく。
ある日、「時間貯蓄銀行」から来たという灰色の男たちが町にくることで、
人々は心をゆとりを奪われてしまいます。
友だちを奪われたモモは、ふしぎなカメと共に盗まれた時間を人々に返してあげるた めに旅に出ます。
時間とはなにか、深く考えさせられる、子供にも大人にも楽しめるファンタジーなん です。

日本でも話題になりましたイランの作家 シリン・ネザマフィさんの『白い紙 / サラ ム』もございます。
イランを題材にしていますのでよかったら読んでみてくださいね。

さて、私も引き続き読書の秋を堪能してみます♪
次にお会いするときは30才のサヘルですね。
よろしくお願い致します。



サヘル・ローズ ─Profile─
1985年、ペルシャ(イラン)生まれ。8歳の時に養母と共に来日。
育ててくれた母に恩返しをする為、将来オスカー像をとれる役者になるのが夢。
現在、「探検バクモン」(NHK総合) 進行役、「ノンストップ!」(フジテレビ)いいものプレミアムのコーナーなどに出演中。

最新情報はコチラ → http://excelling.co.jp/
サヘル Twitter → https://twitter.com/21Sahel

世界遺産を訪ねる旅 —ポーランド—
   


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