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メトロガイド>サヘル・ローズのコトダマ日詩 vol.23


サヘル・ローズのコトダマ日詩

さくら

また、今年も桜の季節が到来。


春の足跡。
ふっくら蕾が膨らむ桜をみていると、小さな女の子がお母さんに甘えている姿にもみえます。


って私だけでしょうか?


皆さんは小さい頃、
どんな子供でしたか?


やんちゃでしたか?
静かな子供でしたか?
あまえん坊でしたか?


私は静かな子供だったようです。
いるのか、いないのかが分からないほど気配を消していたようです。


だけど、喋りだしたら
壊れたラジオのように
ずっとずっと、
話をしてしまう子供だったようですよ。


ん?


結論 ON と OFF がハッキリとしている、
小さなオトナこども。


ですがアクティブではなく
日なたぼっこが大好きで、
さくらんぼジャムとニンジンのジャムが一番の好物。


可能なかぎり目玉焼きをつくって欲しいと、母にねだり。アイスを買ってくれる人の後は、とことんついていく。


いけない、いけないですよ


良い子は真似はしないでくださいね。


でも、
日本にきてからは異国の地に慣れようと、馴染もうと、だいぶ 寄り道をしてしまいました。


人間関係の寄り道。
言葉と習慣の寄り道。
しかし
人生の中では、
寄り道も悪くはない。


出会いもあり、
別れもたくさん経験できる小さな旅路。


それが、寄り道ではないでしょうか?


そんな私は春先になると、
帰り道に、違った形の寄り道を沢山してしまいます。


美味しい果物の季節ですので、個人的にスーパーの割引タイムセールも大事な寄り道なのです。
去年から値段が高騰してしまったため大好きなフルーツのお値段が高い。
そのため、朝市やタイムセールは大事な甘酸っぱい寄り道の時間なのです。
そして春の醍醐味。
大好きな桜の寄り道です。


さくら。は不思議な魅力があります。魔力という魔性の花だと私は思います。


ツンデレな娘。


そう、不思議な感覚二つ目は さくら。は何故か 『娘』と表現したくなること。


女のコなのです。


ツインテールのフリフリのレースをあしらったスカートを履いた可愛い娘。


桜子さん。


愛情がわいて、
ついつい足を止めたり。
愛情がわいて、
ついつい咲いたかと
見上げたり。
愛情がわいて、
ついつい花びらを食べたり。
(ちなみに2013年度の桜の味が一番好きです。甘かった。)


ほっとけないから
愛情ある寄り道をしてしまうのです。


さくら。を眺めて
さくら。を撮って
さくら。を食べて


その写真を大事な人達に送信したり、花見をしたくなったり。


春が愛情を運ぶのは、
さくら。が影響しているのでは?


小さな 愛情の配達員。


さくら。


配達をうけとった人々は
みんな、
笑顔で幸せな気持ちになる。


それは
日本だけでなく、
世界中の人々が、
肌の色や言葉や宗教が、
違った人々同士でも
桜の木の下では、
皆、ひとりの人間。


平和な穏やかな気持ちになる。
平和の花が『さくら』
だと、私はそう感じます。


いろんな国で
様々な場所で


可能なら国境沿いに桜の木をたくさん植えて欲しい。


国境沿いだからこそ、
区切られた国と国の間に
桜の木があれば
導かれてお互いに歩み寄れたら。と、そんな夢をついつい書いてしまいました。


ですが、さくら。はそれだけ様々な思い出を未来像をみさせてくれるのです。


平和への寄り道。


うん、うん。
小さな お便りから
大きな 平和へ
今年も 『さくら』に
ありがとう、と感謝。


そして来年もまた、
寄り道をさせてね。


あなたも寄り道をしてみては?ばったり桜の木の下で遭遇しましょう。



サヘル・ローズ ─Profile─
1985年、ペルシャ(イラン)生まれ。8歳の時に養母と共に来日。
育ててくれた母に恩返しをする為、将来オスカー像をとれる役者になるのが夢。
現在、「探検バクモン」(NHK総合) 進行役、「ノンストップ!」(フジテレビ)いいものプレミアムのコーナーなどに出演中。

最新情報はコチラ → http://excelling.co.jp/
サヘル Twitter → https://twitter.com/21Sahel

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