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メトロガイド>サヘル・ローズのコトダマ日詩 vol.44


サヘル・ローズのコトダマ日詩

年月のリレーがあったなら
どの年度が勝つのだろう。


私の中では、もっとも早く
もっとも、長くも感じた。


厄年という事は日本に来てから知りました。
正直、あんまり信じてはいませんでしたが、
あるんですね、厄年って。


ドミノ倒しみたく
次から次へと。


誰かが悪いわけでもない。
ただ辛くなることばかりだった。


いまから、感じた事を書いてみます。
きっと「うん?」と思われる表現を使うかもしれません。
でも、この文面を通して
あなた自身の心がどう反応するのかを?
感じ取って欲しい。


正直、海外では
私の国でも様々な自己分析を
みんな自分の言葉でするものです。


それは決して病んでるとか、
メンヘラなことではないです。


ヒトはそれぞれ
使う表現や言葉は違います。
違って正解ですし、
他人に理解されなくても
それはそれで間違いではない。


70億万人いる人類。
自分のまわりが全てではない。


そう、あなたの
自分自身のためにも
あなたの人生を生きてみて。
私ができなかったこと。


けど、
これからしてみた。
私のためにも、
生きるということ。


ということで、
辛く感じた事を通して
わたし、
サヘル・ローズの言葉で綴ります。


正直、自分が悪いわけでもない、
けど不思議なぐらい足下がふらつく1年だった。


ですが学べた。
多くのことを改めて学ばせていただけた。
人は多くの人に囲まれて、
支えていただけているのも事実。


けれど、自分自身の声を聞けていない。
いつの間にか、大きなイヤホンをして
ノイズキャンセラーで遮断していた街音。


親や知り合い、仲間。
みんなパーフェクトにみえて
同じ苦しい時を味わっている。


だからかな、
より人に優しくありたい。
自分が足りなくて、
飢えていた感情を知っているから。


愛を与える人でありたい。
包める人でありたい。


帰れる居場所でありたい。


同じ孤独を感じるヒトがいるのなら
一人じゃないと言いたい。


そう、みんな何かを抱えて生きてる。
そう、みんな寂しさを抱えてる。


笑ってるから
明るいから


が全てではない。


人間の勝手口で座っている
一人ぼっちの自分の大切さと
その子を強くすることがゴールでなくて
抱きしめられる大人になりたい。


そうすれば、
きっとまた新しい私にもなれる。
自分という殻からでて
他人とふれあう勇気をわたしは身につけたい。


痛みをたくさん感じた1年だったから
こうして変化をする
悪くみえていた出来事にも
学びがあった。


いや、苦しい時ほど
学びや、吸収に変えていけれることが
もっとも肝心なんだと教えられた気がした。


経験は素晴らしい授業。
大人になってから
どんどん幼くもなっている。


幼いは悪いことではない。
いい、いまのわたしは生きる目標を
もう一度、定めようとしている。


なんどでも目標は見失う。
それも人だと思います。


悪いことではなくて
もっと出来ると判断したから
また、心がそとにでる。


そして迷子になりながら、
次の標識をみつけていく。


ひとはまようもの。
そして弱いもの。


けど、それが進化している証拠。


弱くて強い
強くて弱い


双子の人間。


そう、わたしたちは
外と中。
中と外で二人で生きている。


こんにちは、もう一人の自分。



サヘル・ローズ ─Profile─
1985年、ペルシャ(イラン)生まれ。8歳の時に養母と共に来日。
育ててくれた母に恩返しをする為、将来オスカー像をとれる役者になるのが夢。
現在、「探検バクモン」(NHK総合) 進行役、「ノンストップ!」(フジテレビ)いいものプレミアムのコーナーなどに出演中。

最新情報はコチラ → http://excelling.co.jp/
サヘル Twitter → https://twitter.com/21Sahel

世界遺産を訪ねる旅 —ポーランド—
   


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